キャロラインが妊娠します。チャールズは大喜びで、次は男の子に違いない、と思い込んでしまいます。そして、生まれた子は希望通りの男の子。チャールズは有頂天で、坊やにかかりきり。ローラは、自分のことをもう父さんは愛してくれていないのだと思い込み、塞ぎがちになります。ところが、坊やに病気が見つかり、街の病院へ行きます。その病気はもう治らないものでした。生まれてすぐに亡くなったチャールズ・ジュニア。ローラは、自分が弟のためにお祈りをしなかったせいだと思い込み、神様に自分と弟を取り替えてもらいたいと願うために、家を出ます。ローラが向かったのは、神様に少しでも近い場所。山の上でした。そこで、眠ってしまったローラは、ジョナサンというそこに住んでいる男性に会います。

 

そのジョナサンを演じたのがアーネスト・ボーグナイン。どんなに私が映画が好きだったとしても、初めて大草原を見た小学生の頃は、ボーグナインのことは知りませんでした。確か、親に有名な人だと教えてもらった記憶があります。

 

このドラマを見てから、ボーグナインは、優しいジョナサンのイメージでしたが、映画をいっぱい見ていくにつれ、悪役の多い人なのだということがわかってきました。アカデミー主演男優賞を受賞した『マーティ』の主役はいい人で安心して見ていられましたが、ショックを受けたのは、『北国の帝王』。鉄道に無賃乗車をする者たちを、棒で叩き落とす車掌の役。しかも、その顔の恐ろしさと言ったら……。先に『北国の帝王』を見た人が、大草原でジョナサンを見たならば、驚くでしょうね。